つかこうへい氏が逝ってしまった。井上ひさし氏に続き大好きな劇作家が亡くなられ残念至極です。もう何度繰り返し観たのだろう、映画「熱海殺人事件」私の中では傑作中の傑作で、20年以上前に買ったビデオは私の大好きな仲代達也も出てる宝物。あれは映画という名の演劇。大好きだった故井上ひさし氏と、つか氏の共通項は弱者への視点。在日韓国人のつか氏「熱海殺人事件」でも、ハゲ、年寄り、妾、妾の子、愛人、しがない工員、売春婦、そして売春婦仲間からも馬鹿にされる不美人な売春婦などなど、一般には弱いもの、蔑まれる対象がこれでもかというほど出てきます。なのに「美しい」「笑える」「泣ける」「劇的」。有名な映画ですが、まだ観てない方はよかったら是非DVDで観てみて下さい!勿論好き嫌いはあるだろうけど、私は初めの5分間だけでも何度観ても笑っちゃいます!生きてるのか、死んでるのか、フヨフヨ漂う生命力のない、そこらのアンニュイな映画とはパワーと意気がまるで違います。残念です。つかこうへい氏のご冥福をお祈りいたします。
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