これが稲の赤ちゃんです。苗の芽(白く見える)が土から顔を出し始めました。
16年のお米作りを通して、基本は毎日が自然相手の仕事ですから自然の前では人間は無力だと言うことを何度も何度も痛切に感じてきました。分かり易いものでは台風、それまで育てた稲を一日でなぎ倒していきますし、そんな災害でなくても私達人間には一滴の雨を降らすことも降らさないこともできません。
ついつい稲を作っているつもりになりますが、私達人間は逆立ちしても稲の葉を1mmも伸ばすことはできません。稲自身が成長しているに過ぎないからです。その成長のメカニズムはまだ分からないことばかりです。私達は知っているつもりになっているだけです。
原子力は結局のところ人間には制御できない代物だったと思います。
「神の領域」と誰かが言いましたが、放射能まで制御できるという過信がこんな状況を生み出しました。
必要以上に「危険だ」という危険デマによる風評被害、必要以上に「安全だ」という安全デマによる逆風評被害。
安全・危険それぞれお互いの立場で批判し合う事態になりつつあり、一瞬そこに目が奪われそうになりますが、事の発端や元々の原因は原発が水蒸気爆発した事にあり、もっと言えば原発が存在していた、もっと言えば原発をコントロールできるという過信にありました。もっと言えば、好き勝手にやりたい放題してきた原子力推進派と好き勝手にやりたい放題させてしまった私達がいます。
「だって知らなかったんだもん。」
だから知ろうとしない(知らない)ことが招いた現象でもあり、どこまで行っても自分達自身の責任に帰って来ます。
ある程度の知識をみんなが持ち合わせた今
「だって知らなかったんだもん。」という言い訳は今後はもう通用しません。
原発は停止どころか、実際には現在も新しい原発の建設が推進されています。
私はこれ以上馬鹿を重ねたくありません。
さて、「福島原発は爆発するのか?」について
中部大学武田教授のご意見が載っています。http://takedanet.com/2011/04/post_df3a.html
昨日お伝えした「再臨界の可能性」問題の1号機のデータは9日から計測不能ということで?出てきてません。こんなんでは余計に不安が広がるというものです。
各放射線濃度の分かりやすいグラフ
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O森 (火曜日, 12 4月 2011 05:23)
福島で避難している人たちを考えると・・・、自分たちが同じ立場におかれたら・・・。
人、家畜が住めなくなる、作物作れなくなる、農家の息子としては原発要らないですね、困ります。
ブログ心の支えになりました、ありがとうございます。
地元宮城石巻の支援何度でも行きますよ!
山ちゃんの (水曜日, 13 4月 2011 00:36)
O森さんありがとうございます。
ご実家が無事で本当に安心しました。
そうですね、農家も正しく怒るべきだと思います。
農業に限らず、原発で全てのひとが大変な思いをするなんて本当に馬鹿げていると思います。
原発がこれ以上悪化すると津波被災地にも大変な影響が出てくるのではないかととても心配しています。
石巻大変だと思いますが、どうぞ無事に行って来て下さい。
何かできそうなことがあれば、お声をかけて下さいね。