理解と実感

3週間4回に渡る種まきが完了ししました。

今年はこの4人でワイワイやりました。

お米はお米自身の生命力+水+太陽+風+土+温度+空気+人+農機具+燃料etc

でできています。これは言葉では理解できますね。でも、実感できるようになるのは何度も何度も泣いたり笑ったり、時には天を恨んでみたり、辛い思いや、心から有り難いと思える経験を何度も重ねるか、さもなければ天才的な感性を持ち合わせていないと感じることはできません。根性論ではなく、体と五感と時間がそうした感性を少しずつ形作ってくれます。

お米作り17年目ですが、私がそれらを実感できるようになったのは、経験も10数年過ぎたここ最近のことです。読書や頭ではたどり着けない世界が広がっています。

 

それを体や経験で実感すると稲の前では「自分が」という思いがどんどんなくなっていき、きっと多分最後には「感謝」しか残らなくなると思えてきます。都会でサラリーマンをしていた時には、個人の力や能力が重要でしたが、それとは対照的であるかも知れません。

要するに農民がお米を作るのではなく、自然の力がお米を作るという当たり前のことです。お天道様に作っていただいている。だから、お天道さんが怒る時や調子が悪い時、台風や日照り続きがあっても農民としてなるべく天気に向かって文句は言わないようにしています。

 

私が原発問題に大きく反応しているのはここです。あまりにも自然に対して畏敬の念や感謝の念を忘れて、人間の力を過信してきた結果がこの有り様だと思うのです。

人間が考えて自然界にない放射性物質と破壊的なパワーを生み出し、事故を起こしてなお、過小評価で本当の反省をしないでやり過ごそうとする。人間の作った物質で自分達の首を絞め、絞め続ける。自然に対していだけでなく、人間の命に対しても畏敬の念や感謝の念を忘れる。

原発事故処理には、これまで原発を安全だと言い続けてきた推進派の国会議員や大学教授達には率先して被ばく覚悟で建屋に入って作業してもらいたいものです。 理解と実感とは違う筈。

 

それにしても原発関係の組織ってこんなにも・・・

 

独立行政法人原子力安全基盤機構
独立行政法人日本原子力研究開発機構
独立行政法人原子力環境整備促進資金管理センター
財団法人原子力安全研究協会
財団法人原子力安全技術センター
財団法人原子力国際技術センター
財団法人日本原子文化振興財団
原子力委員会(JAEC)(内閣府)
原子力安全委員会(NSC)(内閣府)
原子力安全 保安院(NISA)(経済産業省)
原子力発電環境整備機構(NUMO)
(社)日本原子力産業協会(JAIF)
(社)日本原子力学会(AESJ)
(財)原子力安全技術センター(NUSTEC)
(独)原子力安全基盤機構(JNES)
(社)日本原子力技術協会(JANTI)
(財)原子力安全研究協会(NSRA)
(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)
(財)原子力研究バックエンド推進センター(RANDEC)
(財)日本原子力文化振興財団(JAERO)
(財)原子力発電技術機構(NUPEC)
(社)火力原子力発電技術協会(TENPES)
(財)原子力国際協力センター(JICC)
(社)原子燃料政策研究会(CNFC)
(財)原子力環境整備促進・資金管理センター(RWMC)

 

 

・・・ざっとこれだけあるけど誰も責任を取らないし取れない。