住んでいる八百津町の広報誌に載っていた記事。平成22年度電源立地地域対策交付金の使途、つまり昨日ブログで紹介した高レベル放射能廃棄物処分場・瑞浪市の超深地層研究所の近隣町村に対しての原発対策費で我が町に交付されたお金の使い道。
・消防ポンプ自動車の配備
・防火水槽の設置
・自主運行バス車両の購入
・保育園運営費(人件費)
金額は不載ですが2億円程と聞いたことがあります。
原発とうちの町の関係です。
昨日のブログの本「原発列島を行く」には日本全国の原発施設がどうやって作られてきたかを紹介しています。全てはお金のばら撒きから始まります。上に書いた電源立地地域対策費です。原発周辺の町は潤っていると言うイメージがありますが、この本を読むと全国各地の原発立地の町村が潤うのはごく初期の数年で、その後は原発依存が強まり最終的には町の経済が破たんしていく過程が例外なく載せられています。原発を誘致した町は言葉は悪いですが、お金と言うシャブ漬状態になり、最終的には独立性もなく電力会社の末端組織になり下がります。
今回の福島第一原発のある双葉町の例では、当初原発反対の町長が最終的には原発推進派に廻り、交付金をもらってバカバカ箱物建てて、自己負担の起債と維持費で町財政が破綻し、その返済の為の交付金欲しさに更に町長から電力会社に原発の増設を要請することになりました。現在では町長の給料も無しという破綻状態です。 「馬鹿な町だなぁ」と片付けてはいけません。話はこの町に限りません。どの町も同じ状態に陥っています。
原発の町は潤っていると言うのは大きな間違いです。箱物や道路を見ただけのイメージ、幻想でしかありません。
「毒饅頭」・・・。何日も食べてなくてお腹が減っていて(町財政)、目の前には美味しそうな饅頭(電源立地交付金)があります。その饅頭には毒が入っているのを知っているのですが、空腹に耐えきれずちょっとだけならと一口食べます。これが美味い。なんたって働かないでも「どうぞ!」と、そこにいくつもの饅頭が置いてあるのですから。もう一口、もう一口と食べてしまって、結局全身に毒が廻って全身も思考能力も痺れきってしまいます。毒には放射能と財政破綻の2種類があります。毒は猛毒だったと気付いてももうやめられません。破れかぶれで「もっと毒饅頭を食べさせてくれ(原発の増設要請)」とこちらから頼むことになります。我が町ももう一口食べてるんです。町財政では既に毎年入って来ないと困るような予算になってしまっていると考える方が自然でしょうね。
それにしても八百津町の保育園の子供たちが原発の関連のお金で育てられているとは知りませんでした。知れば知るほどトホホ。これじゃ、みんな直視したり考えたくなくなるわね。
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