魔女の毒リンゴを食べてしまったのが白雪姫。農機具屋さんの最新鋭農機具という名の毒リンゴを食べてしまったのが私。
果たしてその味は。
田んぼでこの機械(ドライブハロー)を3m使った瞬間「ウソでしょ!」
私の持っている旧型との作業性の違いが一目瞭然。何と言う作業性の良さ、何と言う速さ、体に対しての負担の少なさ。顎が外れるくらい驚きました。
「うっ!」リンゴをたった一口(3m)かじっただけで一瞬にして毒が全身に廻り、その場に倒れ込んで立ち上がれなくなってしまいました。想像以上に機械は進化しています。進化なんてしなければいいのに!進化してても知らなければ良かったのに!食べたことのないような甘みと芳醇なリンゴの味わいに完全にノックアウトです。
全身に痙攣を起こしながら、私は震える手で130万円の契約書にサインをするのでしょうか?
今晩早速農機具屋さんが別件を口実に私の様子を見に立ち寄られました。警察で言うところの別件逮捕のようなものです。
「この機械の高性能さはよ~く分かりました。もう十分です。これ以上使ったらもう元には戻れなくなります。持って帰って下さい。」と私は言いたい。
ところが、旧型の私の機械を使おうにも、それは彼によって「修理するから」と先日持ち去られてしまっているので、どちらにしてもこの機械を使わざるを得ません。それも計算された魔女の思惑です。
そして今晩も魔女の呪文「どうぞ好きなだけ使って下さい。」
決して「無料で無期限に貸しているのだから買って下さい」とは言わないんですね。
一口食べる度に毒がドンドン体中に廻っていきます。
「ああ、誰か助けて・・私はもう駄目かも知れません・・ああ、意識が薄らいでいく・・」
タダほど高いリンゴ、1個130万円也。
「おっと、気をしっかり持つんだ!痙攣しながらサインしちゃダメだっ!」
コメントをお書きください
Greentank (木曜日, 12 5月 2011 18:30)
じゃにーさんが「You買っちゃいなよ〜」とか言いそう…。こわやこわや。
でも、テクノロジーの進化ってとまらないですね。