都内某所のホテル泊。
部屋に着く前から異様に体が重く、ベッドに横たわると重力が何倍にも感じられ腕も上がらない。
するとベッドの足元の方で何やら気配が。部屋は暗いが何かが確かにいる。
「にゃろ、いるな」と言おうとしたが、体だけじゃなくてなんだか口まで異常に重い。
ふと思いついて般若心経を読んでみた。でも口も重いからいつもと違って絶え絶えのお経。
と、ベッドの足元の方を一瞬強くググッと押され(蹴られ?)ベッドごと寝てた体が動いた。
「うわっ、やっぱりいるじゃん!」
不思議と怖くはないが驚いた。
更に足元の方、ベッドのむこうで「コツン・・コツン・・」と足音?がする。
で、それでも般若心経をゆっくり唱え続けた。
そしたら姿も見えないし声も聞こえないけど、ありゃ男だね。
「ちぇ・・お経かよ」って感じで部屋の出口、そして廊下の方へと足音とともに気配が去って行ってやがて足音も聞こえなくなった。
「へへ~ン、退散ですか、やったね」と思った瞬間、あれだけ重かった体も口も嘘のようにすごく軽くなった。
耳なし芳一の体に書き込まれたお経は般若心経と言われています。
般若心経は昔から魔除けの呪文とも言われているが、う~む、たしかにと実感した次第であります。
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