中学校の入学式。全校生徒よりも多い来賓の方々。田舎はスゴイ。
中学生はまだ中学生なのに全校生徒は最初から最後まで微動だにしない。いやでも警察学校の卒業式を思い出す。
大人からは微動だにしないでジーッとしていることを「素晴らしい!」と賛辞。でも、私は知っている。眠いと何回もあくびをかみ殺したり、外界をシャットアウトして座禅のようにしている中学生が、大人には集中力があるが如くジーッとしているように見えることを。
ポーズ。
PTA会長として私も挨拶をしなくてはならないので壇上に上がったものの、壇上に上がるようなご立派な人間でないことは自分が一番知ってるので、そそくさと壇から降りて13人の新入生一人一人に「おめでとう!」と握手させてもらいご挨拶の代わりとさせていただきました。「ありがとうございます」ほら一人一人ちゃんと嬉しそうに恥ずかしそうに笑うじゃん。
ジーッと大人しく微動だにしないで聞いている中学生の姿勢は、私にはあの忌まわしき警察学校の卒業式を彷彿とさせる。
たまたま来賓席の私の隣に座ったのは地元の若い駐在警察官さん。「まるで警察学校の卒業式ですな。」と彼にしか聞こえない声で駐在さんに囁くとちょっと驚いたように「全く、その通りですね。」
荒れた中学校がいいとはもちろん言わないが、警察学校を思わせるような入学式も、もうちょっと楽しげで記憶に残るようなお祝いの仕方があってもいいと思う。大人にとってあまりにも「いい子供」を見てるのは正直私には辛い。
46歳の私が、タイムスリップして中学生になってみたら滅茶苦茶楽しくなりそうと妄想してみる。
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