映画「死刑弁護人」
「オウム真理教事件」麻原彰晃。
「和歌山毒カレー事件」林眞須美。
「名古屋女子大生誘拐事件」木村修治。
「光市母子殺害事件」元少年。
これらはすべて死刑事件である。
そして、
それらすべての裁判を担当している弁護士がいる――
安田好弘、64歳。
マスコミは、分かり易く短絡的な構図で私たちをステレオタイプな判断に誘い込みます。
例えば、中国人の友人知人が一人もいないばかりか、中国人と一度も会話たことがないのに「私、中国人嫌い!」と声高に断言する人がいます。これなどマスコミのごく一面を強調したサブリミナル報道を鵜呑みにした典型的な例です。
本人は「中国人キライ」を、あたかも自分の判断だと信じ込んで疑いませんが、「どうして嫌いなの?」と聞くと結局「テレビで見て」という非常にあやふやな理由しか持ち合わせていません。
この映画は、オウム、和歌山カレー、光市母子、などのいわゆる凶悪悪魔的事件と信じて誰もが疑わない事件についてもまた、同様のマスコミによるトリックが隠されているんだと言うことを教えてくれます。
原発報道しかり、マスコミを鵜呑みにしながらも、自分で判断していると思い込んでいる大衆意見は、容易に強力な凶器に変わります。
テレビや新聞報道は、必ずある意図を持って編集されていることを忘れてはいけません。
マスコミの大衆煽動の恐ろしさ、その裏側で「真実とは何か」を追求し続ける安田弁護士の姿から、学ぶべきこと大なりです。大人。
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