あのイラストルポライター(と言ってもきっと知る人は少ないのですが私は以前から注目している)内澤旬子の「おやじがき」。「この装丁好き。」(しまった!)衝動買いしてしまいました。彼女は装丁も仕事にしている(しまった!まんまとやられた!)とのこと。
私と同世代の彼女の前前作「世界屠畜紀行」は実に名著でした。世界を駆け回り各地の家畜の屠畜方法をイラストにまとめてました。その次の作品は、自分でちゃんと豚を育てて屠殺して食べてしまうルポ「飼い喰い」(なんという題名だ!)という、なかなかの渾身作。命の大切さを感じる作風です。
この「おやじがき」は、そんな大事な作風とはま~~~るで関係ない、絶滅危惧種中年男性図鑑と言うことで、まる~~っきり何の勉強にもならない、暇つぶし以外にはほとんど無意味な本です。最初から最後まで、ひたすらおやじ達のイラストルポが延々と載ってます。
「あ、それ、オレ。」「あ、これも、オレ。」ページをめくる度、私、結構登場してます(爆)
おやじ族の一員としては、笑いながら傷つく心境複雑な本です。
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