「何度も読みたい広告コピー」PIE刊。
その名の通り、選考された広告コピー集です。流石プロと言う作品と、いかにもこねくり回した作品をたくさん見ることができます。広告なのに「読みたい」とは、この本、キャッチコピーではなくキャッチに付いたボディー文章に焦点を当てているからです。
農業は汗をかいて、体を使って、頭や五感だってフルに使って農産物を作ります。一方、広告などはちょっと気の利いたコピーが、一本何十万円も何百万円もして、正直「なんだかなぁ・・」
写真と文字の組み合わせでしかないコピー自体には、農業から見ればどこまでいっても実体がない。
もしコピーライターたちをうらやむのなら、口惜しく思うなら勉強すればいい。上手に書けなくたって、コピーライター達の妙に洗練された文章でなくてもいい。僕ら農民が考え出すコピーは、コピーライターたちには決して書けない。
農業は、コピーライトでさえ農作業のごく一部として「ゴクリ」と飲み込んでしまう力と広さがあります。
大学3年の時、東京自由が丘の広告代理店に就職を決め(後に辞退)、しばらくそこでお茶汲み雑用なぞしてまいた。その時のことをこの本でフッと思い出しました。
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