黒澤明の放射能視点

黒沢明監督映画「生きものの記録」

私の生まれるずっと前、昭和30年の公開。

この映画、あの有名な「七人の侍」公開翌年に封切られ、観客動員では大ゴケ。原爆・水爆・放射能の恐怖から日本脱出ブラジル移住を目指し、最後に精神病院に入れられるストーリー。

 

放射能を怖がる方と気にしない人、どちらが狂気なのか分からないのは、昨日観た映画「希望の国」と共通するテーマで、古さを全く感じません。つまり、人も社会もまるで変ってないということ、進歩なんて幻想だということですね。原爆・水爆・原発の開発は、結局誰も幸せにはしてません。全くトンデモナク要らないモンを人間は作ってしまいました。それをまた、地震に人間が勝てるとか、人間が制御出来ると思い込むところが、実に「愚か」です。

 

石原慎太郎曰く「原発は些細な問題だ」他にも国会議員達にその愚かさが顕著に現れて「どこ見て政治してるんだ??」と憤るけど、そんな輩がシッカリ当選するから、有権者の自分たちも「どこ見て投票してるんだ??」ああ、これまた、愚か(泣)

昭和30年の昔も今も変わりなしと言うことは、未来も変わりなしということか「Les Misérables」