古本屋「吉四六」と金ちゃん

島原は上の町にある古本屋「吉四六」

単なる古本屋ではない。

 

店主ご夫妻は早稲田大の出身で、精神世界や霊、例えばシュタイナーやスエーデンボルグ、古神道や出口王仁三郎、竹内文書などに始まり、サンカや日本・中国古代文明などなど、およそ私の守備範囲を遥かに超えた次元の知識の宝庫の持ち主である。ご夫妻の磁場に魅かれて集うお客さんは多い。

 

書店レジ裏側に通称「大奥の間」がある。ここに通されることを許された人々もまた知識・経験・感受性が優れた人ばかり。私はこんなに精神性の高い会話が繰り広げられる場所を他に知らない。

私は「ふうううん、ほおおおん、へえええ」と唸るのが精一杯。

 

不思議なご縁だが、京都綾部の農業仲間「金ちゃん」(写真・大工さんでもある)と毎年ここで会う。驚くべきことに彼は私と違い「大奥の間」の会話にガッツリ加わることができるのだ。私も読書が好きだが、私とは格違いな膨大な読書量、広範な知識と中米やアジアでの世界的な経験にはいつも感心し舌を巻く。

唸るしかない。