マレーシアのトライアル

東南アジアの農村を訪ねて10年が経ちます。

自分の中にあるちっぽけな常識の枠を取り払っていくことで、農業も自分も可能性はググッと拡がるはず。と、これまでにお米の勉強や農作業に訪ねた国は中国・マレーシア・台湾・ラオス・インドネシア・ミャンマー・フィリピン・香港などなど。

 

元々「日本のお米のルーツや日本にない米作りを勉強したい!!!」というスタンスで始まったアジア農村巡りでしたが、行けばいくほど日本の農業や日本人の素晴らしさ、ビジネスの可能性を強烈に再認識することになりました。

これまでいろんな国のいろんな地方のお米を食べてきましたが、今までに一度も日本のお米より美味しいお米には出会ったことがありません。エヘン。

「ならば、日本米を外国で作ってみようではないか!」年々そんな思いが募っていきましたが、いざ実際海外で農業にチャレンジしようと具体的に考えれば考えるほど「ウハッ・・」問題だらけだということも分かってきます。「こりゃ夢物語だな・・」そんな10年間でした。

 

昨年9月には新入社員ユースケが来てくれました。なんとか二人で経営していくためには、これからは渡航費用も時間も一人の時のように好き勝手にはできません。「今度の渡航で、海外での米作りのチャンスを見つけられなかったら、もう外国に行くのは止めにしよう。だから最後だと思って行かせて、ユースケ♡」

彼も快諾してくれて、今年がラストチャンスだと覚悟して3月上旬マレーシアと中国雲南省に行ってきました。

 

そして・・・

詳しい経緯は次回に譲ることにしますが、ラストチャンスと決めた今回の渡航で、マレーシアでお米を作ることが決まりました。10年間農閑期にアジアに行き続けてやっと実現化することができました。

もちろん海外での稲作は、そんなに甘いものではないことは十分承知しています。それでも農業のあらゆる可能性にチャレンジして行きたいと考えていた自分にとって、こんなチャンスを与えて下さったマレーシアや日本のみなさんとの出会い、そしていつも支えて下さってるみなさんに心から感謝「ありがとうございます」。この仕事はもしかしたら私のライフワークになるかも知れません。

 

「農業って面白いっ!」

今年はマレーシアだけではありません。

郡上八幡に店を出します。

スポーツクラブさんや野菜販売店さんとコラボして農業イベントをします。

日本一ドデカイお米、新品種にもチャレンジします。

 

ユースケが来てくれたお蔭で、その他にも「おいおい、大丈夫かい?」と自分たちでも思うくらい盛り沢山の企画があります。今年の二人の動きはちょっと見逃せませんよ~。なんか、こう、起爆したという感じでしょうか。

寄ってらっしゃい、見てらつしゃい、そしてお時間があれば、ぜひ、私たちの企みに参加してください。みなさんにもユースケとの新たなる「山ちゃんのお米」の展開、ご一緒に楽しんでいただけたら幸いです。

 

さて、写真はマレーシア現地水田から送られてきたトライアルの様子です。

現地では田植えではなく種を直接撒く方法で育てます。現地は3月の夕方5時半時点で気温33℃!水温31℃!「キャ~」と無条件に驚きますが、いえいえ、私たち二人も負けず劣らず熱い」ですよ~。

なんてったって、人生はトライアル。    (山ちゃん)