串カツとどしゃ降り

 郡上八幡に老夫婦お二人で営まれる串カツ屋さんがあります。一本120円。「一本だけでもいいですか?」と尋ねると満面の笑顔で奥から出て来られ「いいですよ、いいですよ」と串カツが揚がるまでの間、いろいろ老夫婦とお話をさせていただきました。たった一本の串カツなのに、それはそれは大事そうに揚げていただき何度も「ありがとう、おおきに」と言って下さいます。なんだか一本120円の串カツにお二人の人生が入っているみたいな気持になってありがたくいただきました。

 

「人は実力じゃない、感謝ですね」

これは、農業を始めて天候不良や台風や稲の病気やイノシシでとことん痛い目に遭って、一粒の雨も一瞬の晴れ間も思い通りにならない自分を顧みて、または一人じゃどうしようもない農作業を前にした時に「よし、助けてやる」と手伝って下さった人たちとのお付き合いの中で感じられた宝物の感覚です。

大雨が来ても、台風が来ても天に感謝できるだろうか。

思い通りにいかない時や大変なことが起きた時にも、いろんなことに感謝し続けれるだろうか。

まだまだ未熟だけど、ちょっとずつ自分を試していきたいです。

稲をなぎ倒してしまうかのような大雨、だけど、雨がなくては稲は育ちません。

 

さて、明日6日は郡上八幡「山族商店」はお休みをいただきます。店長ユースケ連日お疲れ様♡