朕の日本国憲法

突然です。が。

現行日本国憲法で最初に出てくる言葉をご存知でしょうか。「国民?」「我々?」「日本国?」・・違います。

私も知らなかったのですが・・

答えは「朕(チン)」

天皇が自分を指す言葉です。有名な憲法「前文」の始まりは「日本国民は~」で始まりますが、その前文のそのまた前に「朕は~(略)公布せしめる」の言葉があります。帝国議会の議決を経て帝国憲法が改正され現行憲法になりました。ですが、天皇によるこの「交付せしめる」の一文で、この憲法は欽定憲法(君主が決めた憲法)と捉えることもできます。

 

もう一つ、発見しました。

第99条に「天皇または摂政、国務大臣、国会議員(略)は、この憲法を尊重し擁護する責務を負う」とあります。

国会議員は憲法を尊重し擁護しなければなりませんので、99条に厳密に照らし合わせれば、政治家が先頭立って憲法改正を口にすることだけでも憲法違反の可能性があります。なんだかヘンテコリンな感じですね。

 

写真・昭和天皇崩御時はちょうど留学中で、崩御のニュースを大学学生寮のTVで不思議な気持ちで見てました。各国の学生に囲まれ「天皇はどんな人か?」と聞かれ「う~ん、会ったことがないから??」と苦し紛れに答えてたのをよく覚えてます。