里山資本主義著者講演

「里山資本主義」著者・藻谷浩介氏の講演会in可児。いかに自分は忙しいのかを散々語るオープニングには閉口。忙しいのはあなただけじゃない。と言うか、なんで入場料1000円払って講師がいかに忙しいのかという話を聞かなくてはいけないのか?残念なオープニングだった。


さて、肝心の講演内容は、読書好きの私にとっては既にどこかで読んでいてほとんど知っている内容だった。

「この講演なら、できる・・」元々私も統計好きだから、統計と分析を基にあの程度の講演内容なら正直私でも十分やれる自信が湧いてちょっと嬉しくなった。

統計から拾い出す分析なんて、それほど難しくもないしオリジナリティーもいらない。


ただ、著者の凄いところは膨大な地域情報が頭の中に、例えば可児市内のことも住んでないにしてはよ~く知っているし、なんたって記憶力が抜群!!これは「まねできない!!」舌を巻いた。待てよ・・、それが仕事なら自分もやるしかないか。


統計をずぅ~っと見ていると、面白いし大事だということはもちろんわかるが、結局統計は統計でしかない、所詮最終的には数字は数字でしかないということに気付いてくる。統計や数字を追いすぎると限界は割と浅い。数字の向こう側のやさしさの方が何倍も大事だといつも心に留めておかなければ片手落ちになる。例えば高齢化する、歳を取るということは、統計から見るとどうしてもネガティブイメージを併せ持ってしまうが、もちろん現実の世界ではそんな狭い視点は通用しない。そんなことも考えさせられる講演でした。