稲作×宗教

今年は稲作と宗教との関わりをよく考えた年だった。

稲の神様・伏見稲荷さんに豊川稲荷さん、
伊勢神宮外宮の農作物豊穣の豊受大神さん、
そんな超有名どころをはじめ、
地元の馬頭観音のある小山観音さん、
妙心寺派奥の院と呼ばれる禅寺の正眼寺さん、
と気付けばなかなかの寺社巡りの一年。

ところが今年の稲作は近年にない不作。
矛盾しているようだが素直に豊作の結果に
なるより俄然おもしろく感じている。

自然が育む稲作にはアニミズムや
八百万の神なる古代神道が
きっと信仰の対象として近いのだろう。

私には特定の信仰する宗教宗派がない。

ただ、稲作を通して人智を超えた世界を
毎日見られるので宗教を考えるのは
とてもおもしろい。そういう歳頃なのだろう。

写真は、小山観音(馬頭観音)さんに寄進した
山ちゃんの甘酒とお米。

馬頭観音とは頭上のいる馬が
衆生の煩悩を食べ、三面六臂の憤怒の形相で
悪事や厄を遠ざけるという。
他の観音さんは普通は優しい顔をしていて
憤怒の形相は珍しいので見分けるのは簡単。