悪に感謝はできません。

糖質制限の本。

主に糖尿病に対して。
血糖値を下げるために
インスリン治療をするのなら、最初から
血糖値を上げなきゃいいじゃんねと言うお話し。

つまり血糖値を上げないには
糖質制限=お米(や炭水化物)を
食べちゃダメじゃんねと言っている。
お米のことを何度も何度も徹底的に
悪者扱いしてくれる本。

お米は食べず代わりに肉や魚や油など
高カロリー高タンパクを
どんどん食べましょうという本。

米農家からすれば敵も敵。おのれ(笑)
だから米農家としては知っておかなきゃね。
お陰で、巷で流行っている「糖質ダイエット」
と言う考え方や攻め口の理解ができた。

その論には賛同すべきところが
たしかにたくさんあった。

だが、糖質制限にも弱点や矛盾も同じように
たくさんあることにも気づいた。

第一に、著者の食べ物に対しての
リスペクトは見事なほどにまるで、ない。
食べ物を栄養やカロリーや数値だけで
論じることの独特の狭さよ。

「これが聞くところの
医師の上から目線というものなのか!」
と何度もプチ感動しておもしろかった。
医者だろうが、食べ物(=自然)には敬意を払って
感謝をもって接したり論じたりしてほしいな。

もちろんいろんな健康法や
ダイエットがあっていい。
でもね、大事なことは忘れちゃいけないな。

あ〜でもそりゃ無理か。。。
なんたって「お米は悪者」(T ^ T)

そんな飽食の時代、いつまで続くかな。