小さい

小さなでも本物のパン作りを目指している
パン屋さん一家のお話。

うちは多分日本一小さなお米専業農家。
もう28年目になるが、いまだにうちより小さな
経営面積のお米専業(お米しか作ってない)農家に
出会ったことがない。

経営形態は夢大きく農業生産法人株式会社に
したけれど、なにせ山の中の小さな田んぼを
お世話しているので、新潟や北海道のような
広大な整地された田んぼなんてもはや外国。

同じ稲作経営としてこれは大きなハンディ。
同業者がうちに視察に来ると案の定
「なんて小さな田んぼなのだ...」と半ば
驚きとも同情とも取れる声。

でも今となっては、この「小ささ」が
うちの一番の武器だったんだなとしみじみ思う。

学校に例えるなら1クラス10人。
飲食店に例えるなら小料理屋か小さな食堂。

以前はどか〜ンと一発大きなことや
海外進出まで考えたけど
大きくしてたらいろいろ大事なことを
見失っていただろうな。

小さいことはいいことだと
再認識させてくれた本との出会いに感謝。