私がロシアもウクライナも支持しない訳

「戦争プロパガンダ10の法則」アンヌ・モレリ著

第一章「我々は戦争したくない」は

「ウクライナもロシアもやむなく戦いを始めた」と叫んでいる。
だいたい戦争を始める時に
「戦争を始めたい」と宣言する国はない。
いつのどこの戦争でも、戦争したくないけど
相手が悪くてもう我慢できないから
自己防衛、自衛のために、自国民を守るために
戦争を始めるのだと言う。

第二章「しかし敵国が一方的に戦争を望んだ」は

ロシアからすれば侵攻はNATOとウクライナが
戦争を望んだ結果であり、ウクライナからすれば
侵略とジェノサイドだと言う。
双方には双方の理屈で正当な理由がある。
が、必ず敵国が一方的に〜と全く同じ主張をする。

第三章「敵の指導者は悪魔のような人間だ」は

「プーチンは気が狂ってる、老害だ!独裁者だ!」と
敵の顔を一人に集中させ、具体化させ、
連想させることで、敵国の国民の苦労や
背景を消し敵対心を煽り集中させることができる
「もっとやっつけろ!」
「ロシア兵は死んで当然だ!」
「プーチンが気が狂ってるのが悪いのだ!」
ウクライナ兵が死ぬとかわいそうでロシア兵が死ぬのは仕方ないとどこかで感じているならば、それはもう戦争プロパガンダに巻き込まれている証拠だと思う。ウクライナ兵もロシア兵もどちらも私と同じ一般人。
対してゼレンスキーは正義と言う構図。かつて悪魔対正義の戦争なんて一つもないのだから、少し考えればどちらの人物像も作り上げられたイメージだと気づく。
が、不思議なことに信じちゃう。
フセイン、アラファト、東條英機、チャウセスク、金正日、etc...悪魔は都合よく作られる。

昔から練りに練られた戦争プロパガンダの手法、巧みさと繰り返しと同調圧力で徐々に無批判になって盲目的に一方の主張を信じるようになる。
そうでなければ戦争は始められない。
大衆を盲目的にさせなければ戦争は始まられないし続けられない。