29年前は村の端っこの田んぼだけに
遠慮して現れていたイノシシ。

年々その頭数も勢力も拡大し、
村の中心部にある田んぼでも荒らすように
なってしまった。

今では例外なく全ての田んぼを10000ボルトの
電気牧柵を張って猪の侵入を防いでいる。

電気牧柵の機器や電線だけでも何十万円、
張るのにすごい手間と時間がかかる。
それで一安心、、、ではなく、さらに
それを突破して来る猪も。
イノシシが家族で襲来すると
3日でその田んぼの稲は全滅する。

どんどん増え続けるイノシシ。
やりたくもない狩猟免許を取って
もう何十頭もに檻で猪を捕まえては
殺してきたことか。

近年はその電気牧柵を軽々と飛び越す
鹿の害が猪の害を越してきた。
こうなるともう止める手段がない。

「自然との共生」なんて生やさしい
きれいごとはここでは通用しない。