近江商人再考

数年追っかけしてた近江商人。
「売り手よし買い手よし世間よし」の
三方よしの商売で有名。
近江を起点に全国に行商スタイルを拡め
大儲けした商人達だった。

強さは家族同族同郷の強固な繋がり。
そして「南無阿弥陀仏」の阿弥陀如来信仰。
「商いは阿弥陀様の行い」として
商いと信仰を融合したところに特徴があり
調べれば調べるほど影響を受けた。

ちなみにアミダクジとは阿弥陀様に
決めてもらうクジのこと。

しかし明治になって資本主義近代商業の
時代を迎えると、行商スタイルの近江商人は
一気に時の流れに飲み込まれる。
それまでは最大の強みだった同族同郷や
信仰を軸にした発想やスタイルが
急激に時代に合わなくなって行ったのだ。

近江商人はその勃興にも衰退にも
勉強になる要素がいっぱい詰まってる。

かつて調べまくって何10ページもコピー
しまくった資料にもう一度目を通してみた。
車も馬もない時代、天秤棒を担いで遠くまで
一歩一歩歩いて行く近江商人達の泣き笑いが
聞こえて来そうな気がした。