マイブーム

ここ数日、とある文献きっかけで東京
日本橋の村松町を調べている。
いわゆるマイブーム。

「村松町」とは、とっくに消滅した町名で
関東大震災で焼け野になって以降
ドデカい道路が通ったり区画整理され、
まずはどこにあったのかよくわからない。。

江戸、大正、昭和の古い地図やいろんな文献を
数日かけて調べてやっと「村松町」のほぼ
正確な位置と範囲を特定することができた。
現在の東日本橋3丁目付近。

昔はお殿様とかお城の歴史を見るのが好き
だったけれど、最近は庶民の歴史の変遷の方が
断然おもしろく感じるのはなぜだろう。

それにしても江戸から僅か数十年で
街並みも住民もそっくり変わって
しまったことが古地図との比較でよくわかる。

私たちは今生きてる現在を「特別な時代」だと
思いたがるし、思いがちだけど、
まったくそんなことはない。
日本橋が大きく変遷してきたように
自分たちもその変化のなかにいるだけのこと。

今はなき日本橋の小さな町名を調べて、
次は実際住んでた人を調べてなどと
進めていくと
村松町で大きく財をなした薬局さんが
埼玉県白岡市皿沼の開拓をしてたり、
村松町には三代に渡る将軍の主治医が住んでて
医学校を作ってたりと話がどんどん
あらぬ方向に広がっていく。

そんな昔のことを調べていくと
もうとっくに死んじゃって誰も気にしない
村松町の人たちに少しだけ光が
当たるようでめちゃくちゃ楽しい今日この頃。